要は自分

2006年10月12日
先日訪問した大手渉外事務所の弁護士が話していたことを思い出した。
「うちだって、もともと独禁法関係のノウハウがあったわけじゃない。最初に1件やっていたから、あの案件も処理できた…」
どんな大手の事務所に行ったからといって、全ての案件のノウハウがあるわけじゃなく、最初は自分達で開拓していかなければならない。常に最初の1件がある。
逆に、その分野に強い事務所に行かなければ、もうその分野は永遠に扱えない、というわけでもなく、おいおい新たに開拓していけばよい、ということ。せいぜい事件が入ってきにくい、ということに過ぎない。とすれば、事務所選びで今後の弁護士人生が決まる訳じゃない。要は自分次第。
なら、事務所選びで重視すべきは、規模が大手かどうかではなく、むしろ、
?事務所の人間関係などの働きやすさ
?新人に対する配慮の有無
などの環境面ではないだろうか。
加えて、弁護士は自営業者なんだから、サバイバル力を身につけておく必要がある。将来的には専門分野が必要とはいえ、基本的な一般民事事件を一応は処理できるだけの能力はつけておきたい。とすれば、むしろ大手渉外事務所よりも、一般民事を扱う事務所の方がいいのではないか?
…事務所選びの指針はできた。何にしても、事務所選びで戦戦兢兢とするのはもうやめよう。それよりも、自分を人間的に磨いていくこと、あとは任検をどうしようか、だ。

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