親が亡くなった途端に勃発する兄弟間の相続争い・・・。
弁護修習中に一体何件みたことだろう?
まぁ兄弟は他人の始まりですからしかたないのかもしれませんがね。
しかし、みんな親の金をあてにしすぎ。金は自分で稼ぎなさい!!

今週で弁護修習も終わり、裁判修習に移行します。
よく開廷前の静止画像で、裁判官の横に座っている人がテレビに
映りますよね、まさにあれです。
今度は裁判官の立場に立って仕事をすることになります。
まぁ、がんがってきます。
ではでは。

法律相談

2007年2月12日
自分が起案した保釈請求書で被告人が保釈されたりすると、「あー、実務家になったんだなー」と実感する今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

今はの実務修習中(弁護)なので、弁護士の役割で修習をしています。指導担当の弁護士と一緒に法律相談に入ったり、裁判所についていって見聞したり、訴状とかの書類を起案したり・・・毎日新たな発見があって楽しいです。

さて、法律相談を聞いていて思うのですが、法律相談を有効活用できてる人がほとんどいません。
まず、多いパターンが聞きに来る側が初めから理解する気がないパターン。もう面倒くさいからさっさと弁護士依頼して、丸投げしようって感じの人たちです。まぁこれはある意味有効活用してますかね。初回の打ち合わせという意味では。
また、とりあえず弁護士に相談にきた、というパターンもよくあります。どこに相談に行ってよいのかわからないからとりあえず、という人たちですが、弁護士は万能ではありませんし、弁護士に何を期待しているのか?人生相談されても困ります。
この他、本当に法律相談に来たが、説明しても内容をよく理解できず、あまりためにならないパターン。これが一番多いかも。法律用語は難解なので、ふつうの人が一発で聞いてわかるはずがありません(こちらとしてもかみ砕いて説明しようと懸命に努力していますが、なかなか難しい)。そこで、本当に相談したいなら、しっかりご自分で勉強されてから相談するのが良いと思います。特に離婚や相続、交通事故など身近な問題については本屋さんに本がありますので、そういうので予習をした上で法律相談に行くと、効果的だと思います(本読むんだったら法律相談なんかいらないよ、と思われるかもしれませんが、事案ごとの特性もあるので、法律相談の意義は失われない)。
みなさんも、法律相談に行くときは、できるだけ予習をしてから出かけられるとよいと思います。なにせ30分5000円と、決して安くはないですからね。
病院通い・・・
金曜の夕方から「喉イテェ・・・」と思っていたが、その夜体温急上昇、あっという間に38度超えました。土曜は一日市販の薬飲んで寝てたのですが、一向によくならなかったので、仕方なく日曜でもやってる病院へ。
日曜だけにめちゃ混みで、180分待ち(なんかどっかのテーマパークみたい)。医者の先生は湯浅弁護士みたいな人で、腕も確かそうだがボソボソしゃべるんで何いってんのかよくわかんねぇ。インフォームドコンセントの大切さを教えて差し上げたいくらいだ。
でも薬のおかげでだいぶ良くなりました。湯浅せんせいサンキュ。
喉→咳→肺炎という流れが流行っているそうなので、みなさん気をつけてください。

駅伝、読書etc…

2007年1月2日
箱根駅伝、早稲田は往路4位。この調子でシード権を獲得して欲しい。順天堂の今井にはびびった。
東野圭吾がマイブーム。「手紙」や「秘密」など、ベタなところを読んだが、逆に多くの人の共感を得ているだけに、期待を裏切らない内容だった。今は、しいて言えばこれまで彼の書いた本を手に取らないできたことに、ひどい後悔を感じている。
「手紙」については、職業柄か、刑事司法(矯正)のあり方に考えさせられるところがあった。犯罪者の矯正には親族の協力が不可欠であると考えていた(でないと結果再犯に至る可能性が高いと思われる)が、本書に書かれているとおり、現状ではなかなか難しいだろうね…。

今年の目標

2007年1月1日
今まで受験勉強のため、アンテナ(視野)をなるべく広げない生活を送ってきた反動からか、最近自分の「つまらない人間」っぷりを思い知らされる今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
去年は就職活動(公務員試験)もやりましたが、面接で自己PRすべく、自分を見つめ直したりすると、「うわ、俺クソ人間だわー」と改めて思い知らされます(自己分析って新手の拷問ですね(笑))。
しかし、社会、人間と密接に関わっていかねばならない職業柄、これではいかんのですよ。本末転倒です。
そ・こ・で、今年の目標は
?2回試験に無事合格する(これは目標というかノルマ。合格しないと法曹資格もらえないから)
?いろんなことに興味を持って、積極的に取り組む
?(?と絡むが)趣味を増やす(驚かれるくらい無趣味なんだよねぇ)
ということにしておきます。
とりあえず、今興味あるのは、ダーツ、ビリヤード、詰め将棋(頭の体操によさそうじゃない?)、写真(綺麗な部分だけを切り取れるところがいいよねぇ)といったところか。少しずつ試してみたいと思います。

パソコン購入

2006年12月31日
仕事でノートパソコンが必要になったので、近所の家電量販店に買いに行く。せっかくだからB5ノートを買おうと思っていたので、物色。軽さや丈夫さ、何より持続時間から、レッツノートを購入。えらい高かったが、先行投資だ、仕方がない。
こうして12月分の給料は全額吹っ飛びました。

PS3に引き続き・・・

2006年12月25日
我が家に「Wii」がやってきました。
早速「Wii Sports」なるものをやってみた。
リモコンの動作に反応してバット振ったり、ラケット振ったり・・・
筋肉痛になりました・・・orz
ゲーム機だけ最先端いってもなぁ、TVが96年製だからなぁ・・・
次はTVだな。

おおっと、「のだめ」の最終回観ないと♪
やべー、新垣結衣ギザカワユソス(笑)
久しぶりにテレビを観たら、ポッキーのCMにくぎづけです。

最近は司法修習生とかいうのをやっています。
いわゆる(?)「ビギナー」ですね(笑)。
日々新鮮な体験をしているのですが、とても人には言えない
ことばかりですので(守秘義務がありますので)、当然ここにも
書けません。なので内容がなくても許してください。

なんか思いついたらまた書きます。ではでは。
今日、家の近くにある電機店に、DSLiteを買いにいったら、
なんとPS3が売っていた。思わず買ってしまいました・・・。
でも、まだあんまりソフト出てないんだよね・・・。
しばらくはPS2のソフトで凌ぐしかない。
連合VSZAFT2でもやりますか・・・。宝の持ち腐れですね。

合格者祝賀会

2006年10月18日
大学主催の合格者祝賀会に行ってきた。
…うちら合格者をだしにして、先生方が来賓と交際関係を広げる
会だったように感じたのは私だけでしょうか。
まぁ、とりあえずお世話になった先生方にご挨拶もできたので、
よしとしよう。これからはこういったロビー活動も大切なのかも
しれない。

要は自分

2006年10月12日
先日訪問した大手渉外事務所の弁護士が話していたことを思い出した。
「うちだって、もともと独禁法関係のノウハウがあったわけじゃない。最初に1件やっていたから、あの案件も処理できた…」
どんな大手の事務所に行ったからといって、全ての案件のノウハウがあるわけじゃなく、最初は自分達で開拓していかなければならない。常に最初の1件がある。
逆に、その分野に強い事務所に行かなければ、もうその分野は永遠に扱えない、というわけでもなく、おいおい新たに開拓していけばよい、ということ。せいぜい事件が入ってきにくい、ということに過ぎない。とすれば、事務所選びで今後の弁護士人生が決まる訳じゃない。要は自分次第。
なら、事務所選びで重視すべきは、規模が大手かどうかではなく、むしろ、
?事務所の人間関係などの働きやすさ
?新人に対する配慮の有無
などの環境面ではないだろうか。
加えて、弁護士は自営業者なんだから、サバイバル力を身につけておく必要がある。将来的には専門分野が必要とはいえ、基本的な一般民事事件を一応は処理できるだけの能力はつけておきたい。とすれば、むしろ大手渉外事務所よりも、一般民事を扱う事務所の方がいいのではないか?
…事務所選びの指針はできた。何にしても、事務所選びで戦戦兢兢とするのはもうやめよう。それよりも、自分を人間的に磨いていくこと、あとは任検をどうしようか、だ。
事務所訪問にいってきた。
今日の事務所は都内の有名な観光地?にもなっているビルの中にある事務所。受付の女の人綺麗だったなぁ(笑)

前に説明会に言ったときは、なんだか場違いな所にきてしまった印象をうけたけど、今日3人の弁護士と話をしてみたら、結構話せるいい人達で、だいぶ印象が変わった。1時間ほど楽しくお話をして帰ってきた…ってそれでいいのか?ちゃんとアピールできたのか?
…あんまダメかも。まぁいいや、この経験を次に生かそう。

その後、大学時代の友人とご飯を食べ、近くに東京タワーがあったので登って夜景観て帰ってきた。初めて東京タワー登ったけど、あの夜景いいっすね。金払う価値あるわ〜。

合格体験記?

2006年10月9日
合格体験記の続きを書くことにする。
新司法試験受験生の読者のお役に立てれば幸いです(いるのか…?)

1 短答式試験の勉強法
短答式試験プロパーの対策として行ったのは、直前期(4月初めから試験前日まで)に判例六法(有斐閣)を2回ほど素読しただけです。
今振り返ってみると、1期生の間で行われていた短答式試験対策として、?各予備校の問題を数多くこなす、?短答用六法(例えばLECが出している完択など)を読むなどをしている人が多かったように思います。しかし、これらの勉強法には下記のような問題点があるように感じ、私はとりませんでした。
まず、?については、予備校の問題を数多くこなしたところで、どうしても穴ができるのは避けられないし、そもそも予備校の問題の質が必ずしもいいとも思えません。また、問題の中には既に十分理解しているものも含まれているのですから、それについて解いている時間がもったいないと思うのです。直前期は想像していた以上に時間がありません。必修7科目に加え、選択科目についてまで、短答だけでなく論文についても実力、感覚を衰えさせることなく維持し続けることは、想像以上に大変なことなのです。短答ばかりに時間を割いていられません。
次に、?については、短答式試験が7法全てについてあるのに、その全てについて短答六法を読むのは著しく時間がかかり、現実的ではないと思います。また、新司法試験は短答と論文が一緒に行われ、短答六法では論文対策として不十分である(短答六法は知識(結論)が集約されているが、読む側はそれを暗記するだけになってしまう)から、他に論文用に基本書などを読まなければなりません。基本書には当然短答六法に記載されているような事項は書かれているわけですから、初めから基本書だけを読めば、論文対策にもなり一石二鳥なわけです。短答六法が旧試験で通用したのは、短答が上3科目のみで、かつ論文式試験と日程が別であったため、短答の勉強のみに集中できる時間的余裕があったからだと思います。
そこで私がとった勉強方法は、有斐閣の判例六法を素読するというものでした。過去問(プレテストや第一回新司法試験)を見てみると、短答式試験では条文の知識そのものや基本的な判例の知識が多く問われていることがわかります。しかし、論文対策で基本書を読むだけでは、どうしてもこれらの部分がおろそかになりがちです(基本書では単純な条文知識などは省かれていることもあるし、読者の側は論点ばかりに目がいってしまう)。そこで、判例六法で条文と判例を意識的に読む必要があるのです。また、特に訴訟法は、条文を素読することで、手続の流れを改めて意識したりと、収穫があるはずです。
それに、判例六法素読の効能は、ただ短答式試験に役立つというだけではありません。判例六法を読むことで、条文の知識はもとより、条文の解釈である論点や、判例の記憶を喚起することができ、論文の実力を維持することにも役立ちます。私は各科目をまとめたノートのような便利なものを作っていなかったので、短時間で復習するツールとしても判例六法を利用しました。加えて、論点がどの条文の文言の解釈であるか、ということを改めて意識することができるので、ただ論点を書く、といういわゆる論点主義的な答案にもならずに済みます。
ところで、私が有斐閣の判例六法をお薦めするのは、判例の要約記載が他の判例六法に比べて詳細なためです。これは短答に限らないのですが、膨大な知識をただ記憶するのではすぐに抜け落ちてしまいますが、常に理由をつけながら覚えれば、知識を抜け落ちにくいものとすることができますし、結論を忘れても理由をきちんと理解してさえいれば、その場で、自分の頭で結論を導けるものです。他社の判例六法は結論の記載だけに終わってしまうので、どういう理由でこの結論になったのかよくわからず、記憶に残りにくいのですが、有斐閣のものは前述の通り比較的記載が詳細なので、記憶に残りやすいということで選びました。ただ、有斐閣の判例六法の記載が詳しいとはいえ、所詮は判例六法ですから、その記載だけでは内容が良くわからないものも当然多いです。したがって、普段から基本的な判例は百選などでしっかり押さえておく必要があります。また、判例六法が択一六法を読むよりもボリュームが少なくて済むとはいえ、該当科目を全て読もうとすると、依然として相当な分量になってしまいます。そこで、読む判例を過去に百選や重判に掲載されたもの、などに限定することも一つの方法かと思います。マイナーな判例が出たのであれば、知らなくても他の受験生もわからないので、できなくてもダメージは小さいでしょうから。
以上の通り、短答式試験プロパーの勉強としては、判例六法の素読をお薦めしますが、時間配分や試験感覚を養うという面、および自分が今受験生の中でどのくらいの位置にいるのかを確かめる、という観点から、予備校の答練を何回か受けてみるというのは有意義だと思います。私は一度も予備校の答練を受験しなかったため(時間的余裕がありませんでした)、自分が受験生の中でどの位置にいるのか全くわからず、試験当日まで不安で仕方がありませんでした。これは精神衛生上極めてよろしくありません。今考えれば、時間をなんとか作って2、3度くらい受講してみればよかったと思います。ただ、予備校の答練を数多くこなすだけ、というのでは、前述のような問題点がありますから、私はお薦めできません。
その他、民法の知識に不安があれば、旧試験の過去問(肢別本で十分)を解いたり、また刑法の問題形式に不安があれば、旧試験の過去問を解くことも有意義だと思います。

2 論文式試験の勉強法
 論文式試験の勉強法について、申し訳ありませんが、私には「これをやれば必ず合格できる」、という適格なアドバイスはできません。そのような方法があればむしろ私が教えて欲しいくらいです。
 ただ、今振り返ってどうして合格できたのかと考えてみると、それは法科大学院の授業にしっかりと取り組んだからではないかと思います。
 法科大学院の授業は、判例学習をベースに、法的思考能力を育てることが目的であるように思います。そのため、授業を受けるだけでは知識量は増えないので、受験生は自分に力がついたことを実感しづらく、法科大学院の授業に疑問を持ち、予備校の講座などに足繁く通い、予備校が出版している本(予備校本)を必死に読んで知識を蓄えたりして、法科大学院の授業は疎かにしがちです。しかし、そこに大きな問題があるように思います。
確かに、司法試験に合格するためにはそれなりの知識は必要です。前述の通り法科大学院の授業が知識習得を目的とするものではないこと、及び法科大学院のカリキュラムで全てを網羅することは不可能ですから、受験勉強として基本書を読むなり授業では足りない部分は自分で補う必要があります。これは当然のことです。しかし、知識を習得するにも、前提として法的思考能力がなければ、文献の記載の正しい意味をつかむことが出来ず、結局は正確な知識さえも習得できません。しかも、予備校本は学者の先生方の本を適当に抜粋しているだけなので、筋が通っておらず、その整合性に問題がありますし、それらを読んだところで法的思考能力も、正確な知識も身につきません。また、知識は法的思考能力があって初めて有効に活用できるものです。ただの知識など何の役に立つというのでしょうか。
この法的思考力及びそれに基づく正確な理解の有無は、答案の出来にも大きく表れます。そもそも、法的思考力がなければ、論理的な文章は書けません。また、新司法試験は旧試験と異なり、分量的にも詳細な記述が要求されるため、ある争点についての記載についても自分の頭で考えることなくただ覚えただけの答案では論証に説得力が欠け、ボロがでてしまいます。逆に、新司法試験では事案の分析も要求されるため、前提論点などはなるべく簡潔な記述にとどめ、事案を分析する時間とスペースを確保するべきですが、簡潔な記述をするためには、正確な理解がなければうまく要約すらもできないのです。また、法的思考能力があることで、未知の問題に対しても(ほとんどが未知の問題だと思いますが)、現場で考えてそれなりの答案を書いて帰ってこれるのだと思います。
 このように、法科大学院の授業をしっかりと受講することで、法的思考能力を地道に高めていくことが、結局は司法試験の合格への一番の近道なのではないかと思います。
 法科大学院の授業を受けるにあたっては、私は予習に力をいれ、授業はむしろ復習・確認という位置づけで受講していました。予習の際には、ありきたりですが、該当部分の基本書をしっかり読み、関連する判例・評釈を読み、事案の当事者であればどのような主張をするかを考える、という作業を手を抜かずにやりました。
 その他、論文式試験対策として、問題を解いて書く訓練をすることも当然有意義だと思います。よく何人かで集まり、ゼミを組んでやっている人を見かけました。自分一人ではなかなか意思が弱くて続かないという人や、他人に自分の答案を見てもらいたい、という人には良い方法だと思います。問題演習の素材としては、教授の先生方が作ってくださった法科大学院の定期試験の問題などがいいと思いますが、その他学者の先生方が出している市販の本などで役立ちそうなものを使ってもいいと思います。予備校の答練は、やはり学者の先生等が練りに練った問題には到底及ばないので、問題の質としてはどうかと思いますが、時間内に答案を書く訓練、及び勉強のペースメーカーにする、というように割り切って利用するのであれば、受講してもいいのではないかと思います。ただ、予備校の成績はまったくあてにならない(そもそも問題が本試験とはずれている)ので、一喜一憂しないでください。
3 論文を書く際の注意点
 ここで少し話を変えて、私が論文試験を受けるに当たって注意していたことをお話します。
まず、論文を書く際には、事案の分析→問題提起を丁寧に行ってください。これをおろそかにすると、その先で論証や規範の定立などを行う意味がさっぱりわからなくなり、文章の流れは悪くなるし、また筆者の理解に疑問が生じてしまいます。逆に問題提起がしっかりなされていると、読み手は「筆者はきちんと理解して書いているのだな」、と安心感をもって読めます(理解があることの推定が働くと言ってもいいかもしれません)。
次に、前述の通り、前提論証は極力短く、端的にすべきです。どうせたいした配点はないでしょうし、他に書くこともいっぱいあります。逆に答案のバランス・流れも悪くなるくらいです。加えて、既に答案構成で相当の時間がかかっているでしょうから、余計な時間はかけたくありません。でもまったく書かないのも怖いと思ったので1,2行でさらっと書くようにしました。勉強している際にも、常に短くかつ説得的に説明するイメージをもって勉強してください。(しっかり理解していれば、いくらでも長くは書けるものです。逆に短く説得的に書く方が難しい。)
また、反対説は基本的に書かないようにしました。旧司法試験の答案を思い出すと、よく反対説を書いて批判し、自説を書くというのが多かったように思います。しかし、考えてみれば、結局は批判して否定して無にしてしまうものに大切な時間をかけるのはムダではないでしょうか。試験の目的は、その事案を解決する能力を見るものであり、他説を論破することではありません。とすれば、他説批判よりも、自説を積極的に根拠付ける理由を記載した方がよほど意味があるような気がします。なので、反対説を書くのは、?自説の積極的な理由が薄い(反対説のデメリットがゆえに自説で行くしかない、というような消極的な理由を言わざるをえないような場合)、?主張反論型(対立する立場で主張しあうような問題形式)における攻撃防御方法の一つとして、そもそも相手方の考え方の誤りを問う、というような場面に限定していました。

4 その他
 まず、前述の通り、司法試験の勉強はやらなければならないことが多すぎて、時間がありません。常に、1回でマスターする、もう2度と同じ箇所は読めないんだ、という覚悟で臨んでください。実際2度目がないことも多いと思います。
 次に、基本書などを読む際には、全体の体系を意識して読んでください。体系をしっかりと把握していれば、今学習している部分と今までに学習した部分との関連などもおのずと理解できるので理解が深まりますし、問題を解く際に問題点を発見しやすくなると思います。尚、基本書などの文献を読む際、初学者でない限りは、一読してわからなくてもすぐに諦めず、できるだけ粘ってください。初学者であれば、全体を通して読んでみてからその部分に戻ることでわかることもありますが、そうでなければさーっと飛ばしているといつまでたってもわからないで終わってしまいます。
 また、前述の短答式試験の勉強法部分でノートについて触れましたが、振り返って考えると、時間のない直前期に素早く科目を見渡せるノートがあればとても便利だと思います。ただ、ノート作りの際は、分量を作りすぎないことに気をつけなければなりません。分量が多いと結局基本書などを読むのと同じになってしまい、本末転倒です。自分の苦手分野や特に重要だと思うことの記載にとどめたり、表を多用したりキーワードの記載にとどめるなどして、短時間で見直せるようにする必要があります。直前期には基本的に学習が終わっていて、それを喚起することに目的があるのですから。

5 最後に
 以上、新司法試験を振り返って、私の思うところを述べてきました。少しでも皆さんのお役に立てれば光栄です。
 新司法試験の問題は難しいですが、あくまでも相対評価ですから、法科大学院の授業に沿いつつ、足りない部分は基本書や判例を自習するなど、しっかりと準備すれば十分合格できる力はつくと思います。みなさんのご検討をお祈りしています。

合格証書を受け取る

2006年10月6日
法務省で合格証書を受け取る。
これでもう、「合格通知は手違いでした、残念!合格してるなんて勘違いも甚だしいぞ、斬り!!」とかはないだろう。ほっとした。
しかし、法務省の人も、合格証書手渡すときに「ご苦労様でした。」じゃなくて「おめでとうございます。」とかなんとか言ったらどうなんだろう。味気ない…。
ともあれここ数年間の苦労が凝縮された一枚。さっそく額にでも飾っとこうっと。

合格体験記?

2006年9月27日
司法試験合格体験記の執筆を依頼されたので、日記を書く代わりにここで骨子を考えようと思う。
しかし、受験生が合格者から得たい情報とはなんだろうか…よくわからないが、とりあえず使用書籍と、時季ごとの過ごし方という2段構えで構成してみようか。
とりあえず、まずは使用書籍を書き出してみよう。
?使用書籍
憲法:
○芦辺信喜「憲法」←言わずもがな。知らない人はいない本。
○戸波江二「憲法」←芦辺だけだと足りないので。でも絶版。
○憲法判例百選??←憲法は判例が命。つか判例で勉強するくらい。(どの科目も判例は重要だが…。解説まで読め。)
○試験対策講座(憲法)←ノート代わり。

行政法:
○原田尚彦「行政法概論」←行政法全部が1冊にまとまっていていい本。とくに、原田先生の本は行政の介入の必要性を認めつつ、それを民意でうまくコントロールする必要があるが、そのコントロール方法は法律だけが能じゃない、というコンセプトで貫かれてかかれているから、初学者が全体像をつかみやすいのではないだろうか。
○塩野宏「行政法??」←とても有名な基本書。基本的なことはすべて記載されている。ただ、塩野先生の本はつまらないとか眠いとかいう意見が多く、敬遠されがち。それは、行政法という科目自体が受験生にとっつきにくいことと、高度なことがさらっと記載されており、ぱっと見では理解できないから。よくよく読んでみると素晴らしいことが書かれていることに気づくはず。つまらないとかいってる人には、行政法の知識が不十分であること、法律書を読み解くスキルがかけていること、の2点に原因があると思われる。
○ケースブック行政法←判例百選と異なり、解説がついていないから早く読める。わからない判例について百選やその他の文献で調べればよい。判例自体がいいこと書いてあるから判例読むだけでもかなりためになるし、民事系と違い公法系は判例と学説の立場に相当の差があるから、判例学習は必須。

民法:
○内田貴「民法」???←無難なところでしょ?
○民法判例百選??(読むに越したことはないが、読まなくても死にはしない気がする。)
○試験対策講座(民法全部)←判例の要約が載ってていいよね。直前期択一六法を読む代わりに読んだりもしました。

刑法:
○大谷實「刑法講義総論・各論」←誰の本でも、どの立場(行為無価値、結果無価値)でもかまわないが、刑法は必ず教科書を通読すべき。法律書は全体を通じて理解して初めて個々の部分の意味も正確に理解できるものではあるが、特に刑法はこれが顕著。刑法総論の理解なくして各論の理解もありえない。
○前田雅英「最新重要判例250」←判例と解説あわせて1ページなので、時間がない受験生には便利。ただし解説は前田説なので、他説の人は半信半疑でみとけばOK。
○大塚裕史「刑法総論(各論)の思考方法」←名著。各説の考え方がよくわかる本。ただマスターすれば普通の教科書の行間にもこれと同趣旨のことがうかがえるので、初〜中級者向けの本。
○試験対策講座(刑法総論・各論)←よくできた本だと思う。教科書を何回も読むのが大変なら、これを読んでもいい。ただ、前述の通り教科書は通読必須。

修習地の選択

2006年9月26日
司法修習生になるための書類を最高裁と司法研修所に出す。
最後まで司法修習地の希望をどこにすべきか迷った。

司法修習は埼玉県和光市での全員で受ける集合修習と、各自が
希望の修習地を全国から選んで受ける実務修習の2つがある。
希望調査は全国から実務修習地を4つ選択し、その中から実務
修習地が決定されるのだ。

東京や大阪などの大都市を選ぶと、修習生がたくさんいるので
あまり修習生同士が仲良くなったりできず、また教官からの
密度の濃い指導が期待できない。修習生のときくらい、普段
自分が生活している地を離れて他の地域での生活を満喫したい
という考え方もある。
しかし、私の場合は、未だ就職先が決まっておらず、やはり
関東周辺で就職したいと考えているので、就職活動の便を優先に
関東へのアクセスが容易そうな地域を選択した。

とりあえず書類も提出したことだし、やっと今年中には就職できる
なぁ。よかったよかった。合格通知がまだ届かないのが不安で仕方
がないが…
よし、次は就職活動だ。
 今日は新司法試験の合格発表だった。
 発表は法務省の掲示板では午後4時からだったが、インターネット上では4時半とすこし遅い。落ちてて合格した知り合いに会うのは耐えがたかったので、インターネットで見ることにする。
 4時20分ころ、ロースクール時代の友人から電話を受ける。どうせ自慢話だよ〜、うぜーな、と思いながらも平静を装い、いやいや電話を取ると、「お前の名前もあったぞ〜!」
(どうやら法務省の掲示板では実名入りで発表していたらしい)
 が〜ん…
 あの「はらはらどきどき番号を探して、見つけて感動する」という夢にまででてきたシーンが…
合格は自分の目で確認したかったよ…

 まぁ何はともあれ合格した。いままでの苦労を考えると泣けてくる。毎日始発の電車に乗ってロースクールに通い、終電まで自習室で粘る毎日だった。ストレスから(?)今までで1度もなったことのない虫歯にもなった。もう2度とやりたくない。

 しかし、テレビなどの報道をみると、やりきれない気持ちになる。
「合格率が3%から48%に改善」と、合格率の上昇ばかりをうたっているので、何も知らない人がみたら「あ〜、司法試験って半分は合格できるかんたんなもんなんだなぁ」と思われるに決まっている。
 確かに、かつてよりは合格者数の絶対値を増やしているから、少しは合格しやすくなっいるのかもしれない。
 しかし、これは受験者が従来の誰でも受験できる(記念受験組とかも山といるわけよ。)形から、ロースクール修了生に限定されたためにおきているもの。ロースクールの入試でそもそも絞られてるんだから、依然そんな生易しいものではない…。そういう制度の仕組みもろくに説明しないで、半分は合格できます、と簡単に言う報道を見ると、カチンときてしまう部分もあります。
今日は気を取り直して大学へ。
途中、ホームレスの人がなにやら排除されている様子。
やっとか、やっと重い腰をあげたのか、行政は。

その後、明日は刑事訴訟法のゼミなので、訴因変更がらみを復習、つーかここは学説入り乱れでたいへんですな〜。このテーマだけで結構時間かかってしまった。ためにはなったけど。

家に帰ろうと歩いてたら、結局いつもの場所にホームレスの人は戻ってきていた。ん〜、相当あの場所が気に入っているのかな?つ〜かきりがね〜な。

NHKにようこそ??

2004年12月21日
昨日は年内最後の授業日だったということで(?)授業の後にクラコンがあった。
先生方もたくさんいらしてくれて、いろいろためになる話を聞けたり、タダ同然で呑めたり…(笑)
その後徹カラという流れに。いやいや、新宿で徹カラなんて学部卒業以来で楽しかった、というかこんなにしんどいものだったのか…?もう朝とかフラフラで…。ここ数年の引篭もり生活のせいで体力が落ちているのか…?結局一日寝てました。トホホ。

12月18日の日記

2004年12月18日
今日は今週1週間の疲れがどっと出て、昼過ぎまで寝てしまった。もう今日はオフということで、髪を切りに行ったり、買い物をしたりと所用をこなす日にあてた。
マウスが途中で動かなくなったり、シャットダウン画面でとまってしまう原因がUSBの省電力機能とやらにあったのが判明。マウスがやっとまともに使えるようになりました、ちょーうれしい(笑)

1 2 3 4

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索